突然ですが、皆様は「生前整理」という言葉を聞いたことがありますか?
通常であれば生前に遺言などを残したりして、自分に万が一のことがあった場合
財産や身辺に関しての扱いを指定することが多いのです。
しかし、近年では若い世代であっても生前整理をすることが増えてきているんです。
今回は、生前整理の基本的な情報から
何歳から考えるべき行動なのかについても合わせてご紹介します。
生前整理は終活の1つ
生前整理とは、いわゆる「終活」と呼ばれる行動の1つになっています。
よく、ドラマや映画などでは、遺産の相続で揉めている人間関係が描写されることがありますが、現実的にも遺産の相続問題などに関してはトラブルが起きやすいことが挙げられます。
このため、財産を残して亡くなる前に、遺言書などを公正証書遺言などに残して
相続をスムーズにしたり、身辺整理をすることが多くなってきました。
特に、ここ数十年は少子高齢社会になることもあり
日本の各地で世代交代がされていくわけですね。
今まではある程度の年齢からはじめる終活でしたが、実際に終活をしている方々の姿を見たり、自分が関わっている人が終活をしていることを知った若い世代でも、生前整理をする、ということは浸透してきたんです。
前述の通り、通常であれば60代以上の年金世代からが主に終活を意識するものですが
事故や病気などで若くして亡くなる可能性も0ではありません。
そのため、家庭を持っている若い世代であっても
残されてしまう可能性のある家族を意識して「生前整理」をするという意識が広がっているとも言われています。
生前整理に年齢は関係ある?
生前整理をするにあたって、多くの人が気になるのは「何歳からやるべきか?」ということ。
しかし、これも前述の通り明確に何歳からやるべきもの、という考え方はありません。
遺言書の作成などは満15歳以上であれば誰でも始めることが可能です。
これには「生前整理」という意識と意義の2つが関係しています。
主な意義としての生前整理は
- 残された家族や親類の負担や争いを減らすこと
- 死後に自分の意志を正式に伝える手段として用意すること
などがあり、
目的意識としては
- 自分が亡くなった際に必要のない争いを起こさないこと
- 自分の意志を少しでも正しく反映してもらうこと
などがあります。
万が一の話にはなりますが、全く遺言書などを残しておらず、急に亡くなった場合には相続人は法定相続人と呼ばれる方々が、法律に則ってそれぞれ相続する物や現金財産などを得ることになります。
しかし、生前整理などで遺言書などを作成しておくと、法律(民法)よりも遺言書の効力が高いため
自分の意志を遺言書という形で通すことが可能になります。
これもよくドラマなどで「遺言だから」という表現が使われますが
実際に、遺言書、特に公正証書遺言は非常に強い効力を持っています。
生前整理をする主なメリット・デメリット
では、実際に「生前整理」をすると、具体的にはどのようなメリットやデメリットが考えられるのでしょうか?
いくつか代表的なものをご紹介していきます。
メリット
まず主なメリットとしては
「万が一や不測の事態に備えられる」「家族に負担をかけにくい」「争いごとに発展しにくい」などが挙げられます。
実際、遺言書の作成はお年寄りになってから取り掛かる方も居ますが
健康的な問題によって全ての財産に関する生前整理が終わらないままに亡くなってしまうケースも珍しくありません。
急に自分が居なくなったという状況で残された家族は相続などに追われる可能性もあります。
こういった負担を少しでも軽減するということも生前整理のメリットです。
デメリット
生前整理は完全にメリットだけがあるという訳ではありません。
遺言書などに記載されている財産などは、主に遺言書を作成した当時のものです。
ですから、遺言書の状況と亡くなった時点での状況が大きく変わってしまうと
遺言書に書かれた部分しか認められないケースもあります。
デメリットというよりは、人間が生活をしていれば当然のことですが
財産に変動などがあった場合には再度作り直しになることもあります。
不要な物を処分することも生前整理の1つ
生前整理という大きな括りで見ると、主に相続を意識するものですが
実際には物的な不用品の処分や身の回りを整えることも生前整理の一貫です。
あくまでも例ですが
不要な貴金属を処分して財産目録には現金として換算したり
財産目録を作成しながら自分の財産を再度把握したり
「生前整理」を綺麗にまとめるには何かと手間暇がかかります。
転居に伴う生前整理は魔法使い一歩にご相談ください
普通に生活していても生前整理をすることはありますが
多くの場合は、施設への入居や転居などのタイミングで一度物を整理される方が多くなります。
生前整理では多くの物を処分したり、移動させる必要もありますので
もしも多くの物を動かすのにお手伝いが欲しいな、と感じたら
まずはお気軽に魔法使い一歩までご相談くださいませ。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。